伊関 里架(IZEKI, Lica)
大学卒業時、自分がやりたいことは「人とものを繋ぐ仕事」というところまでは気付きながらさて、その“もの”って何?というところが掴みきれないまま外資系海運会社に就職。
カーゴ・コーディネーターとしてコンテナ船の積みつけをプランニングする仕事に携わる。Port Operation, Bunker Consumption, Sales matter等を考えつつ正解のない答えを出す作業はエキサイティングながら、24時間稼働する海外のInternational Port相手の仕事は、夜討ち朝駆けが常識。携帯の無いあの時代、部屋に仕事専用電話が引かれ、寝ているところを電話で叩き起こされ、眠い目をこすりながらプランを変更し指示を出すという、普通のOLでは経験できない貴重な日々を体験。
その後、自分の思っていた“もの”って、“いいもの”とか“美しいもの”だということに気付き、博物館学芸員の資格を生かして美術展覧会の企画・運営の仕事に従事。日本初のウィリアム・モリス展から担当開始。ただ壁に絵を掛けて「見せる展覧会」ではなく、会場内にモリスの部屋をしつらえたり、今や常識となった「魅せる展覧会」の先駆けを経験。
出産を機に「社長室にベビーベッド置いてもいいから…」という暖かい冗談、いえ、お申し出を受けるが、“仕事の代役はいても、母親の代わりはいない…”と、感謝しつつ職を離れる。
子育て中に日本語教師や書道教師等を経験した後に財団系シンクタンクで働く。会議のセッティングからアンケート調査、テープ起こしや翻訳、校正…ありとあらゆる雑務をこなすも財団が解散。これは「自分のやるべき仕事を早うやりなさい」という神の声!?と勝手に解釈し、Office Solaを立ち上げる。
その後、キネシオロジー、音叉、レイキ、クラニオセイクラルセラピー等のボディワークを国内外で学び、心身に対する多方面からのアプローチ方法を修得し、某ギャラリー館長職を最後に勤め人を辞め、Office Solaの活動に専念。
オフィス・そらの“Sola”とは、ラテン語“Solus(=独自の)”の女性形。工藤直子さんの「ともだちは海のにおい」に出てくる大好きな‘いるか’が羽織るのは“空色のマント”、仏教用語の「空(くう)」も「宇宙」も“そら”…。好きな言葉が「そら」にくるくる収束して着いた名前。
Office Solaのテーマは、人と人、人とものを繋ぐこと…。更に素敵になりたいと願う発展途上人のため、自分を幸せにして周りも幸せにしたいと思う心優しき普通の人のために、Office Solaから美的・知的刺激を発信していきたいと考えている。